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敵が脱出した後の事を考えてないなんて…まぁ、好都合だけど。
雛桔梗を呼ぶと、直ぐ様あたしの手の中に彼女は来た。
【ご無事ですか、我が主】
珍しく彼女から話しかけてきたので、あたしは雛桔梗を撫でる。
「無事じゃなかったら呼べないよ」
【その通りですね】
納得してくれたようで何よりだが、軽く寂しいぞ? 主様はよ。
「雛桔梗、屋敷のマップは?」
メイドとして働いたとはいえ、たったの数週間。
全体を把握しきれていなかったのだ。
【すでに入手済みです。表示します】
そう言うと、雛桔梗はあたしの目の前にウィンドウを出す。
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