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ブツッ、とあたしの頭の血管が文字通り切れ、一筋の血が流れる。
「……バインド」
瞬時にクロエと先輩を拘束し、クロエに蹴りを一発いれた。
とりま、なんで操られてんのか知らないけど、クロエをぼっこぼこにした上で正気に戻させればいいだけの話だ。
「先輩。逆鱗に触れるとどうなるか、わかるよな?」
「ひぃっ‼ ナズナ様、助けて‼」
あたしの殺気を諸に浴びて、先輩はナズナに助けを求める。
彼女を守るように背にかばい、あたしと対峙する彼に苛立ちを覚えた。
「そう…あたしより、その女がいいってか。見損なったわ、ナズナ」
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