潜入捜査でぼっこぼこ

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そこには、あの先輩Aに似た嫌な感じのする男が、豪華なソファーに座っていた。 「随分と手荒な歓迎じゃないか」 「マッカーニー・ラブラストル。貴様を謀反罪で王都に連れていく。無駄な抵抗はしないことだ」 男の言葉を聞かず、ナズナは断言する。 あたしはといえば、男が気持ち悪くてナズナの背に隠れていた。 「シャルさん、さっきまでの勢いは…?」 「え、何、クロエ。聞こえないんだけど」 クロエの発言を無視して、男を観察する。 表情と雰囲気から、何かしでかそうと企んでるのが丸わかりだった。 「ナズナ閣下…この国は腐りきってると思わないかね?」
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