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黒こげの男の方を見ると、やっと縛り終えたのかクロエが自分の汗を拭いている。
「いやぁ、大変でした…。あ、シャルさん?結界解いてもらってもいいですか?」
「あ、うん」
指をパチリと鳴らし、結界を消す。
人はもちろん、壊された建造物も元に戻っていった。
「さて、任務完了だな。帰るぞ、シャル」
「え、でも、こいつ…」
転がって気絶している男を見ると、ナズナがニヤリと口角をあげて言う。
「あとはクロエの仕事だ」
「えー…。まぁ、やりますよ…だから、笑いながら睨まないでください、閣下…」
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