1007人が本棚に入れています
本棚に追加
そこには一列に整列した、先輩方がいらっしゃった。
これ全員、あたしのファンらしい。
あたしが体育館に入るや否や、歓声が溢れ返った。
その光景にあたしはドン引きしてしまう。
「これで約三分の一だぞ、お前のファン」
ナズナはこれを見ても引く所か、苦笑するだけだった。
笑うくらいなら助けてくれればいいのに。
「では、お姉さま。お願い致します」
「アン…あたしが好きなら助けてよぉ…」
檀上に上がらされたあたしは潤んだ目で、今回これを提案したアンへ助けを求める。
だがアンは、あたし以上に泣きながらあたしの手を取った。
最初のコメントを投稿しよう!