転生じょしこーせー

舞う花と鞭と

｢で、あたしに何をしろと…？｣
｢お姉さまには、色んな手段で先輩方を罵ったり叩いたりしていただきたいのです‼｣
｢あたし、女王キャラじゃないのに…｣

とりあえず持たされた乗馬鞭を携えつつ、あたしはがっくりと肩を落とした。
その姿に先輩方は興奮しているようで、あちこちから黄色い声が飛んでくる。

｢でも、楽しんでるだろ？ 似合ってるぞ｣

ナズナが苦笑しながら言った。

｢何、ナズナも言ってほしいわけ？ 豚とか、クズとか、足手まといとか｣

ギロリと睨み付けて低い声で言ってやると、彼は冷や汗を流し始める。