1007人が本棚に入れています
本棚に追加
「心配するな。我はこれでも七大悪魔の一人ぞ。人間を騙すなど、容易いことよ」
その言葉通り、レヴィはあたしに姿を変える。
魔力波形も見てみたが、完璧あたしだ。
「うわぁ…さすがレヴィ」
「ふふん。まぁ、あやつにはすぐバレるであろうがな」
あやつ?
あたしは首をかしげる。
レヴィはあたしの顔で苦笑し、あたしを抱き締めた。
「それでは、行ってくる。我が主」
「く、くれぐれも怒らないでね?」
「任せてもらおう。伊達に、長く生きておらぬ」
にこりと笑い、扉を開け出ていく。
あたしは彼女に感謝すると共に、罪悪感に襲われた。
最初のコメントを投稿しよう!