舞う花と鞭と

15/26
前へ
/1480ページ
次へ
そして、眠気にも。 ダメ、レヴィ帰ってくるまで起きてなきゃ…。 だが、眠気はそんなあたしを包み込むように覆い、抗う術もなく意識がブラックアウトした。 レヴィside ふむ。 我が主をあそこまで追い詰めるとは、人間とはやはり醜きものだな。 我が主以外だが。 そう思い、我は主の姿のまま虫けらどもの所まで行く。 「お待たせして、すみません…」 主の声音で、虫けらに謝る。 全く、我が主は本当に優しい。 こんなに気色悪い連中にも、平等に接するのだから。 「お姉さま、大丈夫ですの?」 「大丈夫です。なんか、すみません」
/1480ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1007人が本棚に入れています
本棚に追加