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嫉妬の悪魔の我が言うことではないが。
「シャル、行くぞ…って…」
男の顔が驚愕に変わる。
だが、ここでバレるわけにはいかないのだ。
主と離れてまだ一時間も経っていない。
主がこの場に戻るには、まだ精神も体力も戻っていないのだ。
我は奴の腕を掴む。
「すみません、先輩方。ちょっとこの馬鹿と話してきますんで」
「な、馬鹿って、おい❗」
我は奴を物陰に引っ張り込む。
空気を読んだのか、小声でこやつは喋りかけてきた。
「何でお前がシャルの真似事なんかしてるんだ、レヴィ❗」
「我の名を呼んで良いのは、我が主だけだ。前も同じ事を言ったであろう。気安く呼ぶでない、人間」
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