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「え…?」
こんなに弱々しい声…やめてよ。
あたしも不安になるじゃない。
彼の背中を撫でていると
「それでも…俺は、お前の傍にいていいか…?」
「当たり前なこと、言わないでよ…ナズナ以外、やだよぉ…」
彼の弱気な声に少し離れて服を掴み、揺さぶる。
目の前が潤み出し、泣き出してしまった。
しばらく二人で泣いていたが、どちらからともなく笑い出す。
「ナズナが泣くとこ、初めて見たよ」
「お前はいつも泣きっぱなしだな」
「いつもじゃないもん❗」
いつも通りのあたし達。
外を見ると、軽く薄暗くなっていた。
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