貴方のためなら

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「第二王子、ユキヤ・ヒューノ・ブリリアント様がいらしております。お着替えを」 「え、ユキヤが? …なんだろ。来るなら来るって、連絡くれればいいのに…わかりました。ドレスの見立て、お願いします」 あたしの言葉にターニャは頭を下げ、あたしに合う衣装を用意してくれる。 着付けを手伝ってもらって、あたしはユキヤが待つ応接室へ向かった。 「義父さんは?」 「ご公務で領外へ…」 「そう…」 ターニャが、ここまで厳しい表情をしているってことは…ユキヤは王都からの使者ってことなのかしら。 いつもは気が知れた仲だけれど、丁重にしなければ。
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