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義父さんがいない分、ね。
応接室の扉が開かれ、あたしは中に一歩入る。
そして、ドレスの裾を摘まみお辞儀した。
「ユキヤ閣下。遅くなり、申し訳ありません。シャルロット・S・テスタロッサ、参上いたしました」
「お久しぶりです、シャルロット。ご機嫌はいかがですか?」
ソファーから立ち上がり、あたしに挨拶をするユキヤ。
その背後には、彼の専属護衛であるオリヴィエが立っていた。
やはり、他人行儀なところを見ると、ただ事ではないのがわかり、あたしは居住まいを正す。
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