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「それは着いてからのお楽しみ、というやつで。来ていただけますよね?」
「閣下がそうお望みでしたら」
慌ただしく、メイドさん達があたしの荷物を纏めだし、馬車に乗っけていく。
その量に驚くと共に、一体何が起きているのかわからなかった。
馬車に乗り込み、発車する。
しばらく経ってから、あたしは口を開いた。
「ちょっとユキヤ。一体全体、何なのよこれ」
「まぁまぁ、落ち着いてください。シャル」
いつも通りに戻っている彼に、あたしはムスッとして足を組む。
「いきなり来て、場所を告げずにあたしを連れ出すって…つーか、ナズナどうしたのよ?」
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