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「いや、それが…兄さんに頼まれまして」
「……会ったら殴っていいよね?」
シルフ飛ばすか、自分が来いっつーのっ‼
「兄さんにも、何か考えがあってのことだと思うんで…大目に見てあげてください」
ユキヤはそう言い、苦笑する。
あたしはと言えば、馬車の窓枠に軽く頭を乗せた。
「いくら、王都にいて安全で、護衛の必要があまりないからって…何の連絡も寄越さずに、こんなことするなんてさ。ちょっと、不安になるよ…」
「ナズナ閣下をお信じください、シャルロット様。それに、貴女を泣かせるようなら…ユキヤ様と私が、貴女に代わり殴りますから」
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