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この国一番の大きさを誇る、サンテブルク教会があたしの目の前にあった。
「え、なんで?」
馬車を降り、建物を見上げる。
ここに連れてこられる理由がないのだが。
「シャルロット様、こちらに」
オリヴィエがあたしの手を取り、中に誘(イザナ)う。
ユキヤは着いてこないようで、その場に立ち止まり手を振っていた。
だが、あまりの手際のよさにあたしは叫ぶ。
「ユキヤ、てめ、知ってたな⁉ こんの古狸がぁぁぁぁぁぁあっ‼」
彼女のどこにそんな力があるのか、あたしはオリヴィエに腕を掴まれ、文字通りズルズルと引きずられる。
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