貴方のためなら

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そして、教会の一室に連れていかれた。 「ちょっと、オリヴィエ。いったい何事なの。まさかやっぱり、あたし処刑されるの?」 「なんで貴女を処刑するんですか……。質問です。この教会ですることと言ったら?」 あたしは少し考えて、答える。 「魔女裁判」 あたしのその答えに、オリヴィエがずっこける。 綺麗なこけ方に、あたしは賞賛の意を込めて拍手を送った。 「おぉ、すごいねオリヴィエ」 「私は貴女のその性格を、凄いと感じますよ」 コホン、と一つ咳払いをしてオリヴィエは真剣な表情で言う。
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