1007人が本棚に入れています
本棚に追加
「……あぁ」
軽く赤くなった頬を隠しもせず、彼はあたしと一緒に歩き、祭壇の前へと着いた。
「司祭長、アドルフ・カジミール・ジルベルトが、二人の式を執り行いたいと思います」
神父風の年配男性が、祭壇の前に立ち聖書を開く。
「汝、ナズナ・ガデランダ・ブリリアント。貴方はここに居るシャルロットを、病めるときも、健やかなる時も、富めるときも、貧しき時も。妻として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
「誓います」
ナズナの言葉に、涙腺が崩壊した。
あぁ、あたしはなんて。
最初のコメントを投稿しよう!