貴方のためなら

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「シールド展開」 【はい、我が主。シールド、展開します】 客席と、通路をシールドで遮断した。 無論、背後も抜かりなく。 「シャル?」 ナズナがあたしを見る。 あたしは彼の手を取り、握りしめた。 「今から、結構多大な魔力を消費するの。だから、力貸してほしいんだけど」 「大技使う気か…」 彼はため息をつき、苦笑する。 「壊さない程度で頼む」 「うー…、善処するよ…」 握りしめた手を握り返された。 その手を、先輩Bのいる方へ掲げる。 「失われし数多の意思よ 我が元へ来たれ❗」 「眩かん無数の流星 我が心を映したまえ❗」
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