貴方のためなら

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デザインを見ていると、あることに気がつく。 「これ…」 銀色の指輪なのだが、光に照らすと金色に光ったり、青だったり、紫だったりと多彩なグラデーションに変化する。 デザインはシンプルなのだが、あたしはその配色が気になった。 「気づいたか? 俺の髪と、瞳の色。そして、お前の髪と瞳の色を混ぜてみた」 指輪交換をしながら、あたしにそう言う彼に目を見開く。 「え、もしかして、これ作ったのナズナ?」 「まぁ…サプライズしたくて、な」 苦笑する彼に、あたしはクスリと笑った。 勿論、おかしくてではなく嬉しくてだが。
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