貴方のためなら

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ドレスの中はほぼ全裸に近い状態で、彼の目の前で脱ぐなど、恥ずかしくて出来るわけがない。 それに、この部屋で隠れられる場所といったら浴室くらいで、結構な重量であるこのドレスを脱ぐには手狭なのである。 顔を赤くしてベッドに突っ伏していると、それらが軋んだ。 「シャル…」 耳元で彼の声がし、抱き締められる。 「…ぁ…ナズナ…///」 「初めて会った時から、お前が好きだった。嫌われようって、必死だった。でも、諦めきれなかった…」 彼の独白は熱っぽくて、あたしの心拍数が上がる。 「思いが通じて、やっと夫婦になれた……シャル」
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