貴方のためなら

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肩を掴まれ、仰向けにさせられた。 彼の真剣な目とかち合い、あたしは口を引き結ぶ。 「一年余り、お前に触れるのを我慢してきたつもりだ………だから今夜、お前を抱く。いいな?」 ナズナの問いにあたしは微笑み、彼の頬に触れる。 「どうぞ、旦那様…あたしを、貴方の女にしてください///」 「シャル…////」 暗闇の中で一つになった。 彼に抱かれてる最中、窓の外には綺麗な月が昇っており、ある文学者の言葉を思い出す。 I Love youを普通に訳せば愛しているだが、その時代の人たちは直接的な表現を嫌がった。
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