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「遅れて申し訳ない❗ 闇帝(あんてい)、グレゴワール・ドナシファン・ベルナール、ただいま参上した❗」
え、何こいつ。
こんな奴が闇なの?
あたしは周りに聞こえないようにため息をついた。
カヅキが見たら、嘆くわね…。
変人が自分と同じ位置なんて。
闇帝はあたしの右隣に座る。
そして、あたしを見て目を見開いた。
「美しい…」
「…はい?」
困惑するあたしを余所に、闇帝…グレゴワールはあたしの手を取る。
「美しい人…ぼくの妻になっていただけないだろうか? ベルナール家の、次期当主であるぼくの妻になれるなど、君はとても幸運だよ?」
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