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漆黒の瞳に藍色の髪を掻き上げ、グレゴワールは笑う。
「庭は、君の趣味で彩っても構わない。子供は何人ほしい? あぁ、そうだ。屋敷も君の髪の色に彩ろう。それとも、君の好きな色の方がいいかな?」
「え、あの、ちょ…ナズナぁぁぁっ‼」
手を握りしめながら、あたしに近づいてくるグレゴワールに恐怖を覚え、あたしはナズナに助けを求める。
円形になっている机を飛び越え、彼はグレゴワールに飛び蹴りを見舞った。
「ぐふっ‼ な、ナズナ閣下❗ いったい何をなさるのですか⁉」
「…彼女のネームを見てみろ」
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