隣国戦争

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はっはっは、と笑うグレゴワールに、ナズナは完璧にキレたようだった。 「トリプル・グラビディ‼」 ナズナが言葉を発した瞬間、グレゴワールが地面に突っ伏す。 三十倍の重力が彼に掛かっているようで、ミシミシと骨が軋む音が聞こえ始めた。 「閣下、処罰はギルド外でやった方が懸命だと思うのだが」 地仁のアスカリドがナズナに進言する。 「わたくしもそう思いますわ、閣下。無駄な殺生は、シャルロット様の望むところではないかと…」 水麗であり、あたし達の式を執り行ってくれたジルベルト司祭の娘、エレオノールもそう言った。
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