隣国戦争

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ナズナの怒鳴り声に、あたしは身をすくませる。 だけど、それに構ってる余裕など彼にはないようだった。 「明け渡してどうなる⁉ 俺たちはよくても、民は⁉ 搾取され、虐殺される民は⁉」 「何も、そこまでは…」 「親父は、隣国の話を聞いていないのか? …ひどい有り様らしいぞ。重税を課し、払えなければ処刑。女子供は慰みもの。男は皆徴兵。敵対するものはすべて殺す。最悪の国だ。最近では、人を殺しすぎて民は貧困状態らしい。逆に、王族は裕福だ。その国が、我が国に目をつけたんだぞ?」 苦虫を噛み潰したかのように、お義父様を睨むナズナ。
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