隣国戦争

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《愛する妻にちょっかい出されて、平静でいられる夫はいねぇ》 まぁ、確かに。 あたしもナズナにちょっかい出す女がいたら、千裂きしてもし足りないもの。 《うん、そうだね…でも、処刑は勘弁してあげて。あいつの血で汚れたナズナ、見たくないもの》 《シャルがそういうなら……愛してるよ、シャル》 《あたしも。どうか、ご無事で》 そこで通信を切った。 「王子と会話してたのか?」 「まぁ、旦那ですから…」 聞いてくるマスターに、あたしは肯定する。 「なるべく私用は控えてくれよ?」 「すみません…」 そして、敵方をもう一度見た。
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