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一応敵国なので、敬意を持った挨拶はしない。
それが気に入ったのか、相手はクツクツと笑いだした。
「面白い女を貰ったね、ナズナくん。さて、自己紹介してもらったところで、私もしようじゃないか。君たちの国に敵対する、王。アレクシス・エマニュエル・ビニスティだ。まぁ、単刀直入に言えばそこにいるナズナくんの従兄弟だね」
ナズナを見ると、アレクシスを睨み付けている。
「従兄弟って…」
「そのままの意味だよ? 私の母上が、ナズナくんのお父上の姉なのさ。良好だったね、数年前までは?」
「…そうだな」
睨み付けながら、肯定の意を返すナズナ。
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