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そんな彼は、今にも飛びかかりそうな殺気を放っている。
「貴様が、王位につくまではな」
「はっはっは❗ まさか私がこんなことをするとは、母上達も思いもよらなかっただろうよ」
アレクシスはそう言うと、玉座から立ち上がり両腕を広げた。
「私はね、兄弟内で三番目だったのだよ奥方。どうしても玉座が欲しくてねぇ…他の兄弟を毒殺してしまったよ」
にっこり笑って言う彼に恐怖を覚え、あたしはナズナの腕にしがみつく。
「それがバレてしまったようで、父上から追放命令が下されてしまってね。その場で父を殺した。そして、母もね」
「伯母上もか…‼」
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