隣国戦争

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蹴られた脇を押さえ、フラフラになりながら立ち上がる。 顔は歪んではいるものの、口許のニヤつきは止めない。 「貴様が弱くなったんだ、アレクシス」 「ははは…でも、君より頭は回ると思っているよ?」 武器を背中の鞘にしまい、アレクシスはナズナに突っ込んでいく。 「馬鹿な…」 回し蹴りでナズナに蹴り飛ばされるが…あたしは見てしまった。 奴の顔が、勝利に満ちた表情をしていることに。 アレクシスはあたしがいる方向に吹っ飛ばされてきた。 勿論、あたしに当たらない軌道だったけど。 しかし、横を通り過ぎる時あたしの肩に奴は手をかけた。
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