隣国戦争

36/45

1007人が本棚に入れています
本棚に追加
/1480ページ
「きゃ…‼」 あたしは奴と一緒に、慣性で吹き飛ぶ。 油断していた。 こんな最悪なことをする王だ。 無謀に突っ込んでいくはずがなかった。 壁に叩きつけられ、衝撃が来る。 その前に、体を縮こませて受け身をとったが、どうやらあたしをクッションにしやがったらしい。 「………ちっ」 ナズナが舌打ちをする。 あたしの背後にアレクシスがいるのだが、奴はあたしの首に刃を当てていた。 「さて、ナズナくん。彼女が大事なら武器を捨てたまえ。そして、自国に帰り叔父上に進言してきてくれよ? 彼女を捧げる代わりに、自国は守られる、とね」
/1480ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1007人が本棚に入れています
本棚に追加