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「そういうことなんだけど…お願いできる?」
「任せよ」
ふふん、と得意気に言う彼女に、拘束されたままのナズナが言った。
「…丸飲みか?」
「え゙」
それならそれで、別の方法を考えなければならない。
「誰が小汚ない人間なぞ食うか。我は主の魔力だけで充分ぞ」
彼女はアレクシスを投げ捨て、あたしに抱きついてくる。
そして、ナズナに挑発的な目線と言葉を投げた。
「主の拘束も解けずに、よく吠えられるものだな人間。いやはや、感心する。我はまだ、主の伴侶だと認めたわけではない。精々、主の役に立てよ、人間?」
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