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「殺す…‼」
「もー、二人ともやめてってばー…‼」
そんなやり取りをしていると、謁見室前が騒がしくなる。
それは段々近づいてきて、大勢の兵士が雪崩れ込んできた。
あたしはナズナのバインドを解くと、身構える。
だが。
「ご無事ですか⁉ 閣下、シャルロット様⁉」
先頭の兵士が兜の窓部分を開き、あたし達に顔を見せる。
「ベルナール卿…」
あのアホのお父様であるベルナール卿が、安堵した表情をしていた。
「心配しましたぞ。何せ、ギルドマスターから貴殿(あなた)方が、敵地に乗り込んでいったと聞かされ…心臓が止まる思いでした…」
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