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「すまない…」
珍しく、あたし以外に謝るナズナに感心していると、アレクシスだったものを引きずってきたレヴィが耳打ちしてくる。
「主、我は戻った方が良くないか?」
「あぁ、うん…で、頼んだのはいいんだけど、それ。丸飲みしないわよね?」
小声で喋ると、クックッ、と小さな笑いが返ってきた。
「先程も言うたであろう? 小汚ない人間なぞ食いたくもない、と」
「じゃあ…」
「ベルゼブブにでも食わすとしよう。あやつは暴食を司っておるからな」
そう言い、レヴィは姿を消した。
七大悪魔の一人に遺体食わすって…、まぁ、いいか。
地獄の業火に焼かれて消えろ、ってね。
「シャルさ…ぐへぇっ‼」
「閣下とそのご婦人に馴れ馴れしいぞ、愚息がっ‼」
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