修学旅行で新婚旅行?

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だが相手の勢いを利用して、彼は軽くぶん投げた。 「おぉぉ…」 「何を感心してるんだ? お前もできるだろう?」 キョトン、とした表情のナズナは、しかし警備兵の拘束に余念がなかった。 その内、騒ぎを聞き付けてやってきた他の警備兵にあたし達は逆に拘束されてしまった。 その日の夜、犯罪者(保留)として捕まっているあたし達を、何故か丁重に移動させる兵士達に首を傾げる。 まぁ、理由は明らかなんだけれど。 取り調べされている最中、ナズナが隣国の王子である証を見せたから。 最初は疑念を持っていた兵士達も、上に確認しに行ったのだろう。
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