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「お待ちしておりました。リューネ国王子、ナズナ・ガデランダ・ブリリアント様。そして、その奥方様。此方の都合とはいえ、拘束してしまい申し訳ありません」
黒髪が艶やかな、年配の女性がナズナに挨拶する。
女性が出てきた時に、あたし達は手の拘束を外された。
「丁重なご挨拶、痛み入ります。スェッド国女王陛下。此方の方こそ大事にしてしまい、申し訳ありません」
「とんでもございませんわ。ささ、手狭な城ではございますがお上がりくださいね」
そう言って、女王陛下は応接室に通してくれた。
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