未完。

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『お前はミカン星人か』 呆れた声が、あたしの耳をくすぐる。 桜が舞う四月、あたし達は高校生になったばかりだった。 『好きなんだもん、仕方ないじゃん』 『だからって一箱分を持ち歩くか?』 本気で呆れてないのはわかってる。 だって、お互いをわかりあっているから。 『○○○、車道に出るなよ?』 『子供じゃないから、わかって……⁉』 物凄いクラクションの音。 体にかかる衝撃。 痛み。 叫び声。 『○○○‼』 意識が遠くなっていく。 あぁ、貴方の顔も…もう…
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