王都

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「……ねぇ、ナズナ。一つ聞きたいんだけど」 「なんだ?」 あたしの問いかけに動作を全く変えず、彼は返事をする。 「なんで、親衛隊って呼ばれてるのにみんなメイドさんなの? 兼業なの?」 「兼業っていうよりも、カモフラージュのため、ですかね」 ユキヤが近寄ってきて、説明してくれる。 「僕ら王族が避暑地とかに移動しますと、必ず良からぬ事を企む輩が現れます。刺客を送りつけてきたり、ね。時々、野党が押し入ってきたり。そんな奴等を撃退するのが彼女達親衛隊になります。かなりの手練れでして、ニーナはその筆頭なんですよ。シャルは彼女より強いみたいですが」
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