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「私より強いのだ、いざという時は守れるだろう?」
「そんな…まだまだニーナさんには及ばないです…」
「謙遜するな。私が惨めに思えるからな」
消え入りそうな声で、すみませんと謝るあたし。
ニーナさんはあたしに、所作や礼儀を丁寧に教え込んでくれている。
王城でなんとか暮らしていけてるのも、ニーナさんのおかげなのだ。
「まぁ、何もお前一人でいかせるわけではない。補佐にこいつをつけよう。カナリア」
「シャル様、以後お見知りおきを」
着座したままだったけど、カナリアがあたしに頭を下げる。
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