学校

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「なら、今召喚してみるか?」 「「は?」」 ナズナの提案に、あたしとユキヤの声が重なる。 「え、だってもうすぐ着くんでしょ? そんなことしてる暇ないんじゃ…」 「その通りですよ、兄さん。いくらシャルが両方持っていなくても、着いて空いた時間にでもすれば…」 「俺の空間魔法と馬の速度あげりゃ三分で着く!!」 出会ってから四ヶ月。 ナズナの性格の表面上は理解していた。 こいつは、言い出したら聞かない。 馬の時だって周囲の反対を押しきり、ポケットマネーで購入したらしい。 ユキヤもナズナの隣でため息をついていた。
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