学校

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「おーい、止めてくれー」 ナズナの呼び掛けに、行者さんが馬を止める。 馬車を出ると、目の前に広がるのは草原だった。 「ここならいいだろ」 先に降り立っていたナズナは、あたしに水晶を渡してきた。 「自分の属性、知っときたいだろ? それに魔力込めてみ?」 「魔力…どう込めるの?」 扱い方はわかるが、大雑把にしかわからんのだよ、こっちは。 「あー…自分を取り巻いている、エナジーみたいな…心臓辺りから血流と一緒に流れて体を巡ってるイメージか? それを想像して、流れを水晶に通すみたいな…」
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