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「ザラード!余り出過ぎるな!」
廃車確定の車の陰に隠れながら斜め前方に居る部下、ザラードに警告する。
「大丈夫ですよ隊長!あちらも弾切れの様ですし、押し切るなら今しかありません!」
「よせ!敵の罠かもしれないんだぞ!」
「そんな事言ってたらいつまで経っても終われませんよ!次、弾幕が薄くなったら行きます!」
ザラードを制止している間に無線で弾薬が底を付いた報せが入った。
「ザラード!こちらも弾薬が尽きた!これ以上前線を進めるのは無理だ!」
「弾切れはお互いでしょう!だったら尚更、攻め時は今しかないっしょ!こちらザラード少尉!次にくる弾幕の切れ目で敵前線を抉じ開けます!援護願います!」
「待てザラード!ックソ!」
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