1.孤独そして出会い

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あれから何日経っただろう。                                    体に打ちつく雨。                    僕の涙なのか、ただの雨なのか。                         橋の上から雨で増水していく川を見る。                                 「死んじゃおうかな...」                      19才、現在住む場所無い。                     生まれつき僕は不幸な人間。                                                   だから今こんな状況にあるんだ。                                    僕には雨が降っているのに、無音に感じる。                                          そんな無音だからはっきり聞こえたんだ。                            「止めろよ」                      誰かが後ろから話しかけてきた。                                          「自分の命無駄にすんなよ」                      「え...」                           飛び降りするのかって勘違いされたのかな。 でも半分そんなことしようとしていた。    
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