第1章~2000年2月。『paceこしもと』から、こんにちわ。

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「前田くーん、藤川くーん」と、右後ろから、俺達の名前を呼ぶ声がしたので、そちらを見た。ピンクのウサギの形をした覆面を被った男が商店街の方角から歩いてくる。 「おっはよぉー! キラキラキラリーン!」 ピンクウサギが山でヤッホーと叫ぶが如く、口に両手を添えて、言ってくる。  同期のキラリだ。ピンクウサギ芸人、KGS22期生きってのキワモノ、キラリが現れた。。  キラリの後ろから、上下プレスされたような低身長デブで、金髪ポニーテールの怪しげな奴も来ている。あれは同期のピン芸人、スーザン小高だ。彼もキラリに負けず劣らずのキワモノで、同期の中でも印象深い。特徴として、宮崎県出身のくせに関西弁を使いたがる。  スーザンの向かって左側を歩く、天パ頭の男と、坊主頭で黒ぶち眼鏡の男。2人共にチビだ。あれも同期。コンビ愛は同期の中でナンバーワンの2人、チャーキーチャッキーだ。天パがボケ担当の山田、坊主頭の黒ぶち眼鏡がツッコミ担当の石原という。
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