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「おぉ」藤川が傍まで来た4人に声をかけた。
「みんな、一週間ぶりやな。元気しとった?」
「藤ハン、はぁい、でんがなぁ」スーザンが答える。相変わらず、違和感抜群の関西弁だ。
たった1週間会わなかっただけなのに、俺は凄く懐かしい気持ちが湧いた。
「いやぁ」と、俺は声を漏らす。「みんな、相変わらず濃いなぁ」
「前田君も人の事は言えないよ」キラリがウウサギ耳を揺らして、言う。
「ずんぐりむっくり丸坊主。愛嬌たっぷりインパクト抜群じゃない」
「ウサちゃん」と、チャーキーの山田がキラリに言って、三日月形の目を俺に向けた。
「エエように言い過ぎ。前田は、ただのゴリラ」
「うるさい!」俺は山田の耳を引っ張り、「天パのチビ猿が」と、言い返した。
「わぁぁん、石原。前田がまた虐めるー」山田は困ったら、いつも相方の石原頼みだ。石原は眉根を下げて、俺と山田のじゃれ合いを微笑ましそうに眺めている。
「なぁ、そんな事より」藤川が口を開く。ブサイク論争から、1歩引いた場所からの余裕口調に聞こえてしまうのは、俺達ブサメンのイケメンに対する劣等感か。
「今日エントリーしに来た、『ウィナーズサークル』って、どういう選び方すんねやろ? 誰か知らんの?」
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