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「おおよそしか」スーザンが首を捻る。
「わからんでんがなぁ、まんがなぁ」
チャーキーの二人を見る。わかりませーん、と言うように石原と山田は上を向き、沈黙した。
「じゃあさぁ」と、言ったのはキラリだ。
「経験者に話を聞くのが一番早いっしょっ!」
「経験者?」と、俺が言った時にはもう、キラリはアーチの横で携帯ゲームをしている色白で栄養が明らかに足りていない体型の男に「すいませーん」と、話し掛けていた。
「お兄さんは芸人さん?」
キラリが栄養不足の男に問い掛ける。
「え、え……ウサギ?」栄養不足男は好奇と怯えがない交ぜになった表情でキラリの全身に視線を滑らせた。
「KGS何期ですか?」キラリは相手の反応なんてお構い無しに話を進めようとする。
「じゅ……14期」
栄養不足男が戸惑いながら、答えた。
「じゃあ、先輩だ!」
キラリが嬉々として、俺達に振り返る。
「みんなー、兄さん発見! キラキラキラリーン!」
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