はじまり

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高校についてクラス表を貰い、 階段をのぼる。 席につくと、周りは少しだけどもう友達作りが始まっていた。 私も頑張らなきゃ、と思いつつもなかなか行動には移さない。 だけど、1人ではいられない私は後ろに座っていた子に話しかけた。 真面目そうな、おとなしい子。 『あ、のさ、これからよろしくね。私森沢愛蘭。あいるってよんで!』 ちょっと緊張気味に言った私に彼女は笑顔で、 「うん!私は矢田優子。優子ってよんで! わー友達できてよかった! 不安だったのー!」 それから先生が来るまで優子とずっと喋っていた。 見かけによらず、優子はおしゃべりで、ちょっとびっくりしたけど良い友達になれそうな気がした。
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