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「なにその小並感。実際それほどモテないって」
「えー何で?」
「あー!アタシが今読んでる小説にもぉ、完璧超美人な女とか登場するけどぉ、すんげー嫌なヤツで、結局フラれるもんねー」
「え、なにそれ。ラノベ?スマホ?」
「スマホ~」
「うちも何個か読んでるけど、背ぇ高くて美形の女って、たいてーライバルか、良くて主人公の友達か先輩だよねー」
「そーそ。登場した時点でフラれ役フラグ」
「ちゃけばマジモテ女って、マユみたいなぁ~小っさくて、いもる女だったりするんだって」
「えー、マユ、モテないよー」
「3組の巨人、マユのこと好きなんだって。小っさくて可愛いって」
「巨人って、遠藤?」
「誰?それ」
「ほら、バスケ部の。がんぶーのくせに、やたらイケボなヤツでさぁ…………」
………。
やっと話が逸れた…かな…。
ところどころ女子高生言葉でわかりづらいけど、大筋で当たってるよ、その話。
そう。
実際にはそれほどモテない。
興味があるのは容姿だけ。
本当の私になど興味はない。
彼女として、愛人として、連れて歩くには見栄えのいい女。
ただそれだけ…。
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