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施主(お客様)は、限られた予算内で可能な、最高のマイホームを作りたく、夢のかたちを営業に伝える。
営業は、施主の要望を的確に捉え、それを正確に建築士に伝えなければならない。
建築士は、営業の話を的確に捉えつつも、設計基準と照らし合わせながら、限りなく要望通りの設計図を作らなければならない。
一軒の家が着工にたどり着くまで、少なくとも2~3回、多ければ10回以上の手直し後にやっと完成する設計図。
施主、営業、建築士。
それぞれが譲れないものを抱えながらの擦り合わせ作業は、なかなかに難しい。
けれど、この過程を経て完成した家は、施主にとっては当然の喜びだが、営業や建築士にとっても苦労して作り上げた自分の作品。
施主同様の喜びと、充実感を得ることができる。
本店研修2年目からは、建築士として独り立ちすると同時に、インテリアコーディネーターとしての実践も加わった。
こちらは建築士としての仕事とは違い、お客様と直接綿密な打ち合わせをしなければならない。
……実は内気な私にとっては、こちらの仕事の方が難しかったりする…。
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