45人が本棚に入れています
本棚に追加
久しぶりに訪れた平穏…
俺は地球にいた…
鳴く鳥たちの声がやけに大きく聞こえて……
頬をなでる風さえ穏やかで優しく感じる……
同じ世界だというのに…こんなにも違うものなのか…
それとも……
俺を包む…この暖かさのせいなのか……
「んっ……」
重い瞼を僅かに開ける…耳に響くのは波の音と…
「あ…アスラン…起きた?」
優しく響くキラの声……
「キラ…?」
寝ぼけた顔で相手を見るとクスッと笑って額にキスをくれる……
「なっ……///」
驚きに寝ぼけた頭もすっきりし俺はキョロキョロ周りを見渡す
「大丈夫…誰もいないから…」
と悪びれなく笑うキラの顔……
大戦後…久々に俺とキラは会う約束をした…
長いこと…会ってなかったから久しぶりに二人で会って話をしようと言うキラの誘いが嬉しかった…
アークエンジェルを降りる頃…何となく交わしたキスは…お互いが気があることを知るには十分だった……
にしても…
久しぶりにあったキラは…背も伸び…また少し格好良くなっていた……
これなら…どんな女も…放っておかない…
不安が胸を占めていく…
「アスラン…?聞いてた?」
不意にかけられた声で俺は我に返りキラをみる…
「ごめん…なに?」
「…やっぱり聞いてなかったね?そろそろ冷えてきたから…ホテル戻ろうか?」
「そうだな…」
先に立ち上がり差し伸べられたキラの手を取り立ち上がる
「いこう…アスラン」
嬉しそうに笑うキラを見て…俺もなんだか嬉しくなって…微笑んだ…
最初のコメントを投稿しよう!