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どのくらい経っただろう……
浴室のドアを叩く音が聞こえる
「アスラン…大丈夫?」
俺を心配するキラの声…
おさまりかけた心臓がまた高鳴る…
声を聞いただけなのに……
「あ…あぁ…大丈夫…」
ようやく声を絞り出す
「……僕…待ってるから…アスランが…受け入れてくれるの…待ってるから…」
落ち着かせるような優しく甘い声…
そうだ…俺はキラが好きで…キラは俺を好きでいてくれて……
何を迷うことがある……
これを逃したらいつ会えるかわからない…こんな気持ちのまま別れを告げたくはない……
それに…俺も男だし…我慢にも限界があるのはわかる……
ただ不安なこと…
キラが俺相手に…欲情なんてするのか?
有り得ない……
まぁ…考えても仕方ない……なるようになるさ…
半ば強引に考えをまとめ用意されていたバスローブを着て浴室を出た
「アスラ……」
部屋にはいるとキラが俺の名を呼ぶのを途中で止め生唾を飲むのがわかる……
何かおかしいのだろうか……
「キラ…お待たせ…キラも入って……」
言い終わらないうちに身体が宙に浮く
「き…キラっ!?」
重いって…俺……
不安気にキラを見る…
俺の身体はベッドにおろされ…上からキラの重さが加わる……
「アスランが悪いんだからね…こんなに僕を…欲情させて…」
そうつぶやくキラの目は本気で…
重なる唇は深く甘くて…
絡まる舌は熱くとろけそうで…
「んっ…ぁっ…キラっ…」
俺は甘い息をもらし相手の名を呼ぶことしか出来ずにいた……
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